近藤史恵 エデン [本]
先日サクリファイスの紹介をしましたが今日は続編のエデンを。
前作の主人公白石誓のサクリファイス以後の物語です。
舞台はツール・ド・フランス。
相変わらずロードレースを「分かっている」感が素晴らしく、作家というのは文章を書くスペシャリスト
なのだと実感させられました。
本作は前作よりもさらにロードレースの仄暗い部分に焦点が当てられたように感じました。
自分が強く心に残ったのはエースが自国民でないことによる軋轢です。
去年のヴォクレールのマイヨ・ジョーヌ着用期間中のフランス国民の沸きっぷりは
遠い日本でレースを見ていただけの自分でも大きく感じました。
それゆえ他国民のエースというものはいくら強くても複雑な感情を持たれるものなのだと。
エースのミッコが自分のことを「傭兵」と称するのが寂しそうにも誇り高そうにも見えました。
とにかく本作ロードレース好きなら一読の価値ありです。
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前作の主人公白石誓のサクリファイス以後の物語です。
舞台はツール・ド・フランス。
相変わらずロードレースを「分かっている」感が素晴らしく、作家というのは文章を書くスペシャリスト
なのだと実感させられました。
本作は前作よりもさらにロードレースの仄暗い部分に焦点が当てられたように感じました。
自分が強く心に残ったのはエースが自国民でないことによる軋轢です。
去年のヴォクレールのマイヨ・ジョーヌ着用期間中のフランス国民の沸きっぷりは
遠い日本でレースを見ていただけの自分でも大きく感じました。
それゆえ他国民のエースというものはいくら強くても複雑な感情を持たれるものなのだと。
エースのミッコが自分のことを「傭兵」と称するのが寂しそうにも誇り高そうにも見えました。
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近藤史恵 サクリファイス [本]
最近空前の読書ブームが来ております。毎日通勤・帰宅時間読書に費やす毎日です。
目指せ1年で365冊といった感じです。
そういったわけで先日読んだ本を紹介させていただきます。
ロードバイク系のブログで存在を知ってかなり評価も良く、
分量も通勤時に読むのにちょうどいいぐらいだったので何気なく手を出したのですが。
正直かなり感動しました。
すでにロードレースに触れている人なら分かると思いますがこの競技は「知らない人」に
説明するのが非常に難しい競技です。
明文化されていないルールや各チームごとに異なる勝利設定、全員が勝利を目指す
わけではないなど挙げていけばきりがありません。
そんな中で本書はかなり的確にロードレースの姿を描いています。
しかもそれがいちいち注釈を付けるような無粋なものではなく物語上の流れで表現されているのです。
一言で言うと「分かっている」ってかんじでしたね。
一応本書は推理小説の枠に入るようなのですがそれ以上にロードバイク小説としてお勧めです。
続編もあるようなのでそのうち読みたいと思います。
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目指せ1年で365冊といった感じです。
そういったわけで先日読んだ本を紹介させていただきます。
ロードバイク系のブログで存在を知ってかなり評価も良く、
分量も通勤時に読むのにちょうどいいぐらいだったので何気なく手を出したのですが。
正直かなり感動しました。
すでにロードレースに触れている人なら分かると思いますがこの競技は「知らない人」に
説明するのが非常に難しい競技です。
明文化されていないルールや各チームごとに異なる勝利設定、全員が勝利を目指す
わけではないなど挙げていけばきりがありません。
そんな中で本書はかなり的確にロードレースの姿を描いています。
しかもそれがいちいち注釈を付けるような無粋なものではなく物語上の流れで表現されているのです。
一言で言うと「分かっている」ってかんじでしたね。
一応本書は推理小説の枠に入るようなのですがそれ以上にロードバイク小説としてお勧めです。
続編もあるようなのでそのうち読みたいと思います。
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